制汗スプレーにまつわる小話   

暑いですねぇ~。d0108264_12532598.jpg
梅雨はどうなってしまったのか。
家に引きこもっていても、汗をかく季節になってきました。

さて、汗の季節といったら、ニオイが気になりますよね。
皆さん、デオドラントはどうしていますか?



私は、というか我が家は一家そろってこれです。
資生堂AG+。数ある制汗スプレーの中で、消臭効果はピカイチではないでしょうか。d0108264_12551391.jpg

これが発売された6年前、宣伝コピーの中のショッキングな一文が私を襲った。
「40過ぎると、男女問わず誰でも『加齢臭』が出てきます」

か、加齢臭・・・・・30代の最後にしがみついていた時期なので、「40過ぎたら」という言葉にすごいインパクトがあった。「体臭が比較的ない(と思われる)私も?40過ぎたら?」

早速購入。配偶者に使わせてみると効果テキメンであった。
「洗濯するときのワイシャツの汗くささが消えた!」

これの製品化にあたった開発チームの、文字通り汗と涙の物語を新聞で読んだことがある。
汗を大量に採取する必要があるらしく、皆で涙ぐましい努力をして汗をかき、さらにそれを嗅ぎあう、というこれまた涙モノの実験を繰り返したそうだ。
(このネタ、いつかプロジェクトXでとりあげられると思ってたけど・・・)

そうしたかいあっての大ヒット商品だが、男3人と暮らす私にはとてもありがたいものなのだ。
ましてや、私も「加齢臭」のある四十路真っ只中。自覚症状はないが、夏場はとくに丁寧に使っている。「40過ぎると男女問わず、誰でも」 だもんね。ああ恐ろしい。

制汗スプレーといえば、高校時代のこんな話がある。
部活終了後の女子更衣室。あっちで「シュッ!」 こっちで「シュッ!」d0108264_1257955.jpg
数々の制汗スプレーの香りが蔓延していた。
その頃メジャーだったものは「Ban」か「8×4」で、私は「8×4」派だった。
ある日、1年上の先輩が資生堂のものを持ってきた。商品名は忘れたけど、とにかく香りが他のものと違ってとてもイイし、容器にも素敵なイラストが描かれている、高級感のあるものだった。「先輩、それイイにおいですね」 「そう?使っていいわよ」と言うやいなや、そのT先輩は私の腕を上げ、ワキに「シュッ!」とひとふりした。
「わあ、いいにおい」
すると友達がヨコからヒソヒソ声で言った。
「あれは高いのよ」

後日、母と近所の商店街で買い物をしていて、薬屋の前で足が止まった。
T先輩にふりかけてもらった、あのスプレーがあった。
当時、「8×4」が400円弱で買えていたのに、それは値引きなしの(たしか)1000円だった。
自分のお小遣いで買うには高すぎる。今がチャンスだと私は母にねだり、ついにそれをゲットした。

家で早速シュッシュとやってたら、母がボソっとつぶやいた。
「そんなの、しなくてもいいのに・・・・・」
「どうして?汗くさいのってイヤじゃない。みーんなやってるよ」
「毎日お風呂に入ってれば十分よ。自然のにおいでいいのよ・・・」

後に、社会全体が「過剰な清潔志向」と揶揄されるようになったが、昭和一ケタ世代の母たち(戦中派)が育てた私の世代(高度経済成長時代の申し子)が、その過剰な清潔志向の担い手となったのかもしれない。
母は、それからもずっと私がシュッシュとやるたびに、あきれた顔をして「そんなのしなくていいのに」 とつぶやいていた。
娘が色気づいて、ヘンなことを覚えるのを危惧していたのかもしれないが、今となっては知るよしもない。
ただ、そんな母の心配?をよそに、当の私は色気づくどころか、食い気120%の熱血スポ根少女であったことは、高校時代の友達ならば誰もが証明してくれることでしょう。

時は流れて・・・・・
思春期の息子2人を持つ母親となった私は、当然のように息子たちにデオドラント教育をしている。
「AGなくなりそうだから買っといて」 几帳面な次男はいつも早めに注文してくる。
息子たちの部屋には、もちろん「お部屋の消臭剤」を置いている。
天国の母は、こんな私の母親ぶりを見て苦笑しているだろうか。
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by satomiomio | 2007-06-22 12:57 | その他

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